カニの数え方
食材の数え方ってオリジナルなものがあって戸惑いますよね。カニも独特の数え方をしています。 基本的に生きているカニは「一匹、二匹」と数えて差し支えありません。ところがひとたび食用として用意されている場合には、「一杯、二杯(いっぱい、にはい)」とカウントします。いかと同様ですね。
元を正せば江戸時代や明治時代には、カニは大量に収穫された食材でした。値段もさほど高くなく、漁師たちは秣桶のような丸い桶ごとで取引していたとのことです。
そういった名残から、カニを数えるときは「一杯、二杯」と数えるようになってきたようです。
いずれにしても少し前までは山ほどのカニが一杯だったのに、今では一匹が一杯と、ずい分目減りしてしまいましたね。 因みに、甲羅を外して足と肩の部分をまとめて寄せ集めたときは、「一肩、二肩(ひとかた、ふたかた)」とカウントします。二肩揃うと一杯(一匹)分になりますね。
この他には地域によっては、一盃、一枚、一つ、一個、一尾などと数える場合もあるといわれています。どれも間違いではありませんよ。
近頃では通販などでカニを買う方が増えていますから、重さで表示されている場合が多いようです。キログラムで市場に出回っていることが主流のようですね。 こんな点でも日本語のややこしさを感じますが、同時に歴史も伝わって面白いですね。
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